これからホームページを作ろうと思っている人の中には「カッコイイデザインのサイトを作りたい!」「同業他社よりおしゃれなデザインにしたい!」とデザイン重視でホームページ制作を考えている人も多いと思います。
また、実際にホームページ制作業者に見積もりを出して営業担当者と話していて、
ちょっと値段が上がるんですが、デザイナーを入れておしゃれなサイトにしませんか?
デザインは重要なんです。きっとその方がいいですよ?
などと営業をかけられてちょっと無理をしてでもデザイナーを入れたデザイン重視のホームページ作りを視野に入れ始めた人も多いでしょう。
しかし、それは本当でしょうか?
この記事ではホームページ制作のプロである、ウェブマーケティングラボ代表の私がホームページにおけるデザインの役割について解説していきます。
デザイン優先のホームページを制作すると売り上げが上がる?
ホームページにおいてデザインは重要なのでしょうか?
その謎を解くには、あなた自身がホームページに訪問するお客様になりきって考えてみるのが早いでしょう。
ケース1:ホームページのデザインが良すぎて気がついたらサイトに訪問していた
ランチがしたくてGoogleで検索していたのだけど、いつの間にか物凄く可愛いホームページに訪問していたわ。。。不思議。。。
でも、ホームページがこれだけ可愛らしければきっとご飯も美味しいわ!
この喫茶店でランチにしよう!
ケース2:ホームページがカッコ良すぎて使いもしないウォーターサーバーを買ってしまった
広告を誤タップして訪れたホームページのファーストビューがキラキラ動いていてあまりにもカッコ良すぎてついウォーターサーバーを買っちゃった。
あまり家にいないしウォーターサーバーなんて使わないけどホームページがカッコよかったから満足!
ケース3:ホームページのアニメーションが良すぎて契約
起業したから税理士の先生を探しているのだけど、このホームページのアニメーションを見てビビッと来た!
この会計事務所の先生は何か違う!
どこに事務所があるか分からないけど問い合わせてみよう!
どうでしょうか?
「あるある!これなら商品買っちゃうよね!」なんて思った方はそんなに多くないはずです。
それが答えです。
少なくとも僕が上で紹介したユーザーだったら、今回紹介したケースでは一つも商品を買っていなかったと断言できます。
かっこいい・可愛いホームページを作っても突然、訪問者や申し込みは増えない
少し考えれば当然の話ですが、デザインがいいからと言ってGoogleで有利になったり、広告単価が落ちたりするわけではないのでホームページの訪問者が増えるわけではないですし、ホームページがかっこいいからといって興味のない製品への問い合わせや購入が発生することもありません。
おそらくこの記事を読んでくださっているホームページを作りたいと思っている方の多くがビジネスでホームページを作ろうと思っていることだと思います。
であるならば、そのホームページは売り上げに貢献するのか、お客様に安心して利用していただけるブランディングに役立つのかと言ったビジネス的な観点で物事を判断するべきではないでしょうか?
とは言え、ホームページのデザインを気にしないのはダメです
と、ここまで少しデザイン優先のホームページについて否定的にお話ししてきましたが、私はデザインが全く売り上げに影響しないとは考えていません。
ここまでで否定的に紹介したのは「かっこいい」「可愛い」と言った見た目に関する感情的なデザインです。
逆に「どの様な動線にすればお問い合わせが増えるか?」「どの様な配置にすればお客様の求める情報までたどり着いてもらえるか?」と言った工学的なデザインに関してはしっかりと考える必要があります。
ただ、ホームページの工学的なデザインと言うのはある程度、型が決まりつつあるので、プロのデザイナーを入れずともエンジニアが調整することが可能です。
しかし、多くのお客様が気にするのは前者の「かっこいい」、「可愛い」と言ったデザインで、一部のホームページ制作会社ではニーズに応えるために意図して感情的なデザインに寄せる傾向にあります。
そこには当然デザイナーの人件費、デザイナーが使う素材費、人員が増えることで管理費が掛かり、それがホームページの代金としてお客様にのしかかってきます。
お客様がそれを理解して発注しているのなら構わないのですが、かっこいいデザイン・可愛いデザインのホームページを作れば売り上げが上がる魔法の様な物だと思って発注してしまっているのであれば、それは勘違いで非常に無駄なコストを支払ってしまっていることになります。
当然せっかくホームページを作るのならカッコイイデザインにしたと考えるのは仕方のないことですが、カッコイイデザインと売上の上がるホームページを両立させるには非常にコストが掛かると言うことを念頭に置いて、投資ではないと割り切ってコストを掛けられるか、そのそもこのホームページは売り上げに結びつくのか?と言ったことを考えてから制作会社に発注して欲しいと思います。
売り上げの上がるホームページを作るなら”パフォーマンス”と”コンテンツ”が重要
ホームページで売り上げを上げるにはまず大きく二つの変数を意識する必要があります。
それが「訪問者数」と「成約率」です。
この二つの数字をいかに上げるかでホームページ制作を成功に導くかが決まります。
では、この二つの要素を上げるたみにはどの様なホームページを作る必要があるのでしょうか?
それぞれ詳しく解説します。
訪問者数を上げるには
まず訪問者数を増やすにはホームページへの流入経路を考える必要があります。
ホームページの流入経路としてメジャーなものはこの三つ
- Googleなど検索エンジン
- 広告
- SNS
このうちホームページ自体の違いで数値の増減が発生する流入経路は「Googleなど検索エンジン」になります。
その対策がいわゆるSEO対策と言われる物です。
SEO対策で重要な事は大まかに以下の4つです。
- コンテンツ内にキーワードが含まれていること
- ユーザーが求めている情報を網羅すること
- 伝えたい事をユーザーとGoogleが認識し理解できる様になっていること
- ユーザーが快適に利用できるパフォーマンスを発揮していること
こう言った項目を改善するためにお金を使いちゃんと集客のできるホームページを制作することを目指した方がいいでしょう。
なお、この中で中々伝わりにくいのが4番目のパフォーマンスです。
このサイト全然表示されないな。。。
イライラするし他のサイトへ移ろう
なんて経験ありませんか?
サイトの表示に時間がかかると嫌ですよね、実はGoogleもこれを嫌っています。
その為にパフォーマンスは重要になってくるのですが、実は2019年くらいまでは技術的な難易度とパフォーマンスは直接SEOに影響ないと言われていてユーザーの直帰率など間接的な影響にとどまっていた為、あまり重要視されてきませんでした。
しかしGoogle/IOなどのイベントで近年Googleが直接、「サイトのパフォーマンスは検索順位に影響することになる」と明言する様になりSEO業界ではサイトのパフォーマンスの重要性が見直されてきています。
なのでホームページを作るのであればこの様なサイトのパフォーマンスにコストを掛けることも重要になってきます。
尚、サイトのパフォーマンスはGoogleの提供しているLighthouseというツールで簡単に測定することが可能です。
成約率を上げるには
次に成約率の上げ方ですが、こちらは至ってシンプルです。
「ホームページ訪問者が求めている情報を100%の制度で提供して、そのままお問い合わせへ誘導する」
これだけです。
シンプルですが、これが非常に重要です。
ホームページを訪れたユーザーは情報が欲しくてGoogleで検索してサイトに訪れます。
そして、そのホームページに期待する情報が載っていなければ他のサイトに逃げてしまいます。
なので、サイトを訪問してくれたお客様が逃げないで満足してくれるような情報を網羅的に掲載する必要があるのです。
尚、コンテンツの網羅性は先ほど解説したSEO対策の2つ目、「ユーザーが求めている情報を網羅すること」とイコールでSEOにも需要な影響を与える非常に重要な項目だと言っていいでしょう。
ホームページ制作会社を探すときはお客様のビジネスをしっかり理解した上でライバルを調査しコンテンツを作ってくれる事業者を探すことを意識するとお客様のビジネスの成功にも繋がる事でしょう。